片手で持って、ファスナーを引いて、親指と中指に力を込めれば、ぱかっと開く
piccinoでは珍しい、L字型ファスナーのお財布です。
L字型のいいところは、大きく開いて見やすいところです。
ラウンド(円形)ファスナーは、三方背をぐるりと周り、大きく開けることができます。
ただし、底の一辺しか繋がってないということは、単純に言えば折り紙を一回折っただけのかたちなので、ファスナーを全開にするとぜんぶこぼれてしまいます。そのため、内部にマチや仕切りなどのインテリアを施して、大きな空間を活用しています。
L字型は、二辺が大きく開くということは、当たり前ですが二辺が止まっています。ファスナーを全開にしても袋状になるので、たくさん入って、大きく開いて見やすいということになるわけです。
ファスナーを開くと、中にはループ状になった間仕切り。
左右に小銭と、折ったお札が収納できます。
カード段も3段備えているので、クレジットカード、交通系ICカード、運転免許証といった三大だいじなカードを持ち歩けます。
■素材の特徴
バッファローカーフスキンは、インド原産の水牛の仔牛の革です。
その滑らかな手触り、張りのある質感、芳ばしい香り、時経て光沢を帯びると飴色に漆色に変化する様で、多くの革好きを魅了してきました。
仔牛の肌なので、柔らかく繊細で、まさに「肌理(きめ)細やか」な手触りです。
その皮を、栗の木などから取れる天然の渋(タンニン)を用いて、昔ながらの方法でじっくり時間をかけてなめし、「素揚げ」ともいわれる薄化粧な仕上げで、原皮の素朴な風合いをそのまま引き出しています。
染色も天然素材の染料染めなので、自然な透明感があり、牛の肌のシミや傷跡、毛穴や血筋などがそのまま見えることもあります。
そのどれもが、ひとつとして同じものはない味であり、天然素材である証。おそらく、皆様がイメージされるもっとも「革らしい革」かもしれません。
ピッチーノは、この素材に惚れ込み、創業当時から使い続けています。