ラウンドファスナーのなかから二つ折りがこんにちは
山型のフォルムと丸型のかぶせの組み合わせのデザインが特徴的な、ラウンドファスナー財布です。
かぶせを開くと、中にはカード段と札入れを備えています。
ちょうど、
P69の「二つ折り財布にラウンドファスナーの小銭入れがくっついた」という状態から反転して、「ラウンドファスナー財布に二つ折り財布がくっついた」といったかたちになっています。
ラウンドファスナーを開くと、仕切りで二つに分かれた小銭入れ。カードをタテに差し込めるほど深いつくりで、マチも広く取ってあり、中が見やすく作られています。
お店ごとのポイントカードなど、つい溜まってしまうカードをどさっと入れておくこともできます。
かぶせを開くと、札入れ。そしてカード段が左右2段ずつ。裏にそれぞれスリットポケット。クレジットカードや免許証など、本当に必要なカードを厳選して収納できます。
素材の特徴
バッファローカーフスキンは、インド原産の水牛の仔牛の革です。
その滑らかな手触り、張りのある質感、芳ばしい香り、時経て光沢を帯びると飴色に漆色に変化する様で、多くの革好きを魅了してきました。
仔牛の肌なので、柔らかく繊細で、まさに「肌理(きめ)細やか」な手触りです。
その皮を、栗の木などから取れる天然の渋(タンニン)を用いて、昔ながらの方法でじっくり時間をかけてなめし、「素揚げ」ともいわれる薄化粧な仕上げで、原皮の素朴な風合いをそのまま引き出しています。
染色も天然素材の染料染めなので、自然な透明感があり、牛の肌のシミや傷跡、毛穴や血筋などがそのまま見えることもあります。
そのどれもが、ひとつとして同じものはない味であり、天然素材である証。おそらく、皆様がイメージされるもっとも「革らしい革」かもしれません。
ピッチーノは、この素材に惚れ込み、創業当時から使い続けています。