四十年近く愛されるラウンドファスナー長財布 P02 (バッファローカーフ)(ファスナー付小銭入)
長年愛されるのは、使いやすいから
ピッチーノがバッファローカーフでお財布を作り始めてから、
四十年近くになります。
その、100型以上にものぼるラインナップの大元のひとつが、
このラウンドファスナー長財布です。
とてもシンプルなつくりです。
外側にはポケットなし。
余計な飾り気もなく、革の質感が純粋に楽しめます。
内側は、カード段1列に、縦差しがひとつ。
現代のものと比べると、小振りなつくりになります。
もちろん、小銭入れはファスナー付。
シンプルで物足りないかもしれません。
でも、これがいい、と思われる方に、長くご愛用いただいております。
修理もあれば、同じ形をお求めいただくことも。
そうして四十年。
お客様とともに歩んで来たかたちです。
素材の特徴
バッファローカーフスキンは、インド原産の水牛の仔牛の革です。
その滑らかな手触り、張りのある質感、芳ばしい香り、時経て光沢を帯びると飴色に漆色に変化する様で、多くの革好きを魅了してきました。
仔牛の肌なので、柔らかく繊細で、まさに「肌理(きめ)細やか」な手触りです。
その皮を、栗の木などから取れる天然の渋(タンニン)を用いて、昔ながらの方法でじっくり時間をかけてなめし、「素揚げ」ともいわれる薄化粧な仕上げで、原皮の素朴な風合いをそのまま引き出しています。
染色も天然素材の染料染めなので、自然な透明感があり、牛の肌のシミや傷跡、毛穴や血筋などがそのまま見えることもあります。
そのどれもが、ひとつとして同じものはない味であり、天然素材である証。おそらく、皆様がイメージされるもっとも「革らしい革」かもしれません。
ピッチーノは、この素材に惚れ込み、創業当時から使い続けています。