キャンティカラーのトートバッグ
イタリアンレザーの豊かな世界を体現するバッグです。
メインの素材のタンジェリ革は、主にベルトに使われる厚い革で、重厚な迫力を醸し出します。コンビネーションに使われているのはナッパラックス革。こしのある柔らさと滑らかな手触りの素材です。
実はこの二種の革は、同郷です。イタリアはトスカーナ地方の同じ村のなかの、三軒かそこら隣同士のタンナーから、日本にやってきました。
日本での色表記はボルドーですが、現地での名前は「キャンティ」。トスカーナ地方の有名なワインの産地の名前です。ワインはイタリア人の血ともいわれます。その名を冠した、味わい深い色合いの革を用いて、フィレンツェの芸術にも勝るとも劣らない職人の技術の粋を詰め込んだバッグです。
タンジェリ革は、主にベルトに使われる革で、バッグにした例はあまりありません。それをあえて用いることで、カバンのように重厚感をもち、緩みなく直立するバッグになりました。
素材の魅力を最大限に魅せるため、内袋なしの一枚革仕立ての設計にしています。ただしこれだと、裏まですべて見えてしまうため、ステッチに一分の歪みも、下糸の乱れもゆるされなくなります。実際にどうかは、ぜひお求めいただいて、ご覧いただければ幸いです。
職人が精魂込めて作り上げた逸品を、お楽しみ下さい。