世界中の良い革を、世界でひとつのバッグにして、
世界でひとりのあなたのもとへ。

お修理について

お修理の概要

piccinoでは、お客様にご愛用いただいている製品の
お修理も承っております。

長年、ともに歩んでくれたバッグも、すこしずつくたびれてきて、糸がほつれたり、ファスナーが破れたり、ホックが留まらなくなったりしていませんか。
piccinoでは、そんなバッグたちに、もう少し頑張ってもらえるように、可能な限り、お修理を施させていただいています。

  • 修理の対象となるものは、piccinoが生産した製品のみです。他社製品は対応できません。
  • お修理の金額は、お品物の状態や、修理が必要な箇所、必要な工数によって変わります。
    お見積もりをさせていただきますので、お問い合わせフォームよりご連絡下さい。
お修理のお問い合わせはこちら

お修理の主な事例

  1. 01.ファスナースライダー(引手)交換

    バッグ:2,000円〜/お財布:2,000円

    Before
    引手は、手汗や油脂のダメージを一番に受けます
    After
    新しい引手と見比べると、だいぶ色が変わっていたのがわかります
  2. 02.ファスナーテープ交換

    バッグ:6,000円〜/お財布:4,000円〜

    Before
    放置するとどんどん穴が広がります
    After
  3. 03.ホックの交換

    バッグ:2,000円〜/お財布:2,000円〜

    Before
    準備中
    After
    準備中
  4. 04.内袋の交換

    バッグ:15,000円〜

    Before
    After
    オレンジの裏地で内袋を造り直して交換
  5. 05.ステッチのほつれ

    バッグ:3,000円〜/お財布:2,000円〜

    Before
    糸が切れてしまうとどんどん抜けていきます
    After
  6. 06.ハンドル・ショルダーベルト交換

    バッグ:15,000円〜(革素材の価格に基づく)

    Before
    After
    本体がパープル、ハンドルがダークブラウンだったものを、トープで造り直して交換

修理が難しい事例

  • ご使用開始後、8年ほど経過しているもの

    皮革は有機物なので、丈夫な革であっても、見た目には変わりなくても、革の内側の油脂分が揮発してしまっている可能性が高い期間です。繊維の脂気が抜けて、ぱさぱさに脆くなっている場合、縫い糸を解いた瞬間、ステッチ(縫い目)が文字通りのミシン目となって、革が裂けてしまい、二度と組み立てられない可能性があります。職人がそのように見立てた場合は、修理不能となります。

  • 革が破けているもの、吟面(表面)が削れているもの

    破れて欠けた革を縫い合わせることや、キズを埋めることはできません。
    但し、その部分以外の革が元気であり、その革素材が現在もお取り扱いがある場合はその部分を交換することや、上から当てて縫い付けることは、可能な場合があります。

    革が破けているもの、吟面(表面)が削れているもの
  • 褪色の補色(染め変え)

    紫外線や水分による経年変化や、キズや色移り、インクのシミなどによって、色が変わった革を、元の色に戻すことはできません。 元の革の色に近い色を調色して塗ることは、できなくはありません。ただし、部分的に補色を行うと、逆に悪目立ちしてしまいますので、その場合は、全体を染め変えることになります。そして、上からペンキを塗るようなものなので、革の質感が大きく異なったものになります。

    褪色の補色(染め変え)
    全面的に色を塗り替えるのでべたっとした印象になり、傷痕の凹凸は隠れていません

お修理のご依頼・お見積り方法

お問い合わせフォームかメールにて、お問い合わせください。
担当の者から折り返しご連絡させていただきます。

お品物の詳しい状況をお伺いし、製品の品番、素材、修理箇所、経年などを特定していきます。その上で、修理が可能か難しいかを判断し、可能な場合は、併せてだいたいのお見積もりや納期見込みなどをご連絡いたします。ご承諾いただける場合は、ご返信の上、お品物を弊社までお送りください。

  • 商品の全体写真、修理が必要な箇所の写真などを、メールにて添付いただけましたら、より正確な判断が可能です。
  • ご連絡なしに、お品物をお送りいただくことはご遠慮ください
  • 職人が実際にお品物を手に取って、革の状態等を勘案した結果、修理の可否、修理の方法、お見積もりが変更になる可能性がございます。その際は、修理を始める前に、必ずご連絡を差し上げます。
  • ご返信をさしあげたメールが届いていない、という事例が多発しています。
    特に多いのが、携帯電話キャリアのメールアドレスをご利用されている場合です。PCからのメールをブロックするセキュリティ設定がされていたり、迷惑メールフォルダに自動的に分類されてしまっている可能性がございますので、ご確認いただけましたら幸いです。
  • 弊社5営業日前後が経過しても、返信が確認できなければ、お電話(03-3638-2631)にてご連絡いただけましたら幸いです。

納期・お支払い方法

  • 納期

    弊社にお品物が届いてから、1ヶ月程度

  • お支払い方法

    銀行振込またはヤマト運輸の代引き支払いになります。
    修理が完了しましたら、担当の者より、ご連絡させていただきます。
    お送り先、指定日時、代引きの場合は金額などを確認させていただいてから、お送りいたします。

お修理の前に
(自分で出来るメンテナンス)

革製品は水濡れが大敵

一部の革には水に強いものもありますが、ほぼすべての革は、水濡れは大敵です。雨に降られてしまった時などは、そのままではカビの温床になります。 そうならないために、乾いたタオルで全体から水気を拭き取り、中身をすべて出して、風通しのいいところで陰干ししてください。

※ドライヤーで急に乾燥させようとすると、革繊維の中の油分のバランスが狂ってしまい、変色が進む原因になります。
※イタリアンナッパなどのタンニンなめし系の革の場合、水濡れして色が変わってしまうこともありますが、完全に乾けば、また色が落ち着いていきます。

  • 防水スプレー

    お買い求めいただいた際に、防水スプレーをかけるようにされている方もいらっしゃいますが、その成分によって、色が濃くなってしまう場合もございます。特に、ヌメ革や、イタリアンナッパのようなタンニンなめし系の革の場合は、顕著に反応して、色が戻らない可能性があります。
    革との相性もございますので、まずは底面などの目立たないところで試してみて、問題がなさそうならお使いください。

  • 油分の補給

    革は有機物で、内部に油脂分をたくさん含んでおり、これが滑らかな触感を生み出しています。ただ、それらは少しずつ揮発していきます。そのため、何もお手入れをしていないと、油分がなくなって、繊維が脆くなり、ぱさぱさになって風化し、そこから破れて壊れていきます。
    お買い上げ当初は、お使いいただく人の手の脂で、触って撫でていただくだけで、充分なお手入れになります。しかし、お使いになって3年くらい経ったら、意識的に油分を補充してあげると、長くお使いいただけます。
    市販の靴クリーム、栄養クリームなどのレザー用品をお試し下さい。

  • ブラッシング、レザーソープ

    年月が経ち、人の手の脂やホコリなどが少しずつ積み重なって、色が重くくすんでくることがございます。その場合は、シボの間に入り込んだ細かな埃をブラッシングしてあげるのも効果的です。その際、市販のレザーソープ(シャンプー)などで洗ってあげるのもいいかもしれません。

    ※ボールペンのインク汚れなど
    ボールペンのインクやジーンズ生地の藍の染料などは、とても強く吟面に浸透してしまうため、附着すると完全に取り去ることは難しいです。レザー用品ではなく、有機バクテリアを利用したシューズ用の洗剤などのなかには、落とせる可能性があるものもあるといいますが、それぞれの革との相性もあり、また革素材自体を痛める可能性もあるので、推奨はしておりません。

カスタマイズ

お修理のついでに、お客様からの「こうだったらもっといいのにな」というご希望にも、可能な限り、承ります。
カスタマイズの代表例には

  • ショルダー紐の長さ変更(切り詰め、新造)
  • ショルダーベルトの穴開け
  • 内袋のカラーのアップグレード
  • 内袋ポケットの独自仕様
  • 底板の新造

などがございます。
これらのカスタマイズを施してお仕立てをした作例を、ブログにて紹介しておりますので、ご参考にしてください。

カスタマイズ事例はこちら