進化し続けるラウンドファスナー財布を、世界最高峰の型押し革で。
piccinoの代名詞でもあるラウンドファスナー財布。
そのベストセラーのひとつ、888型をワープロラックスカーフでつくりました。
世界最高峰のカーフレザーに、精緻なエンボス加工を施すことで実現する繊細な質感と柔らかな触感は、持つ人の心を捉えて離しません。
表面の手ざわりは、まるで柳腰の美人のよう。マットな質感でありつつもさらりとしていて、素っ気なくかわされてしまいそう。しかし、なぜか気を惹かれ、一度触れると、手放すのが躊躇われる魅力を秘めています。
お使いになり、手の中で磨かれると、すこしずつ艶めいていきます。輝くような美しい光沢を放つようになり、粒だった凹凸の模様が滑らかになり、吸い付くように手に馴染んでいきます。
表面には丁寧な加工が施されているため、色落ちや色移りも少なく、汗や水滴などの少々の水気にも安心です。鮮やかな発色は、強めの色でも品があり、見飽きることのない仕上がり。褪色や色落ちといった色変化や、脂気が抜けて乾燥し繊維が破れやすくなるなどの経年変化が緩やかな素材なので、変わらず長くお使いいただけます。
■ラウンドファスナー財布の歴史
このラウンドファスナー財布は、設計当初はP555という型番でした。
15年ほど前、イタリアンナッパラックスレザーで作ったP555NLは、創業以来のバッファローカーフ素材で培ったpiccinoの伝統、革の柔らかさ、ファスナーの引きやすさをそのまま引き継ぎ、カラーバリエーションも豊富で、たいへんご好評をいただきました。
そのなかで、もっとここをこうしてほしい、というご要望を数多くいただき、内部のインテリアを少しずつ改良していきました。
札入れの仕切りを1枚から2枚に。券種ごとや領収書などを整理しやすいように。
ファスナー付き小銭入れは、マチなしの一文字から、片マチで大きく開いて見やすいように。
カード段は2段2列2箇所+1枚入の9枚分から、3段2列2箇所+1枚入の13枚分に。
ファスナー引き手を、バッグと共通のものから専用のデザインに。
お客様のご要望にお応えして改良を重ね、現在のP888型となりました。
■素材の特徴
ワープロラックスカーフは、ドイツで百五十年の歴史を誇った老舗タンナーの技術を継承する職人たちが送り出している、世界最高峰の型押し革です。
型押し(エンボス加工)は、つるりと滑らかな皮革の表面に型(クロコダイルなどの爬虫類のうろこ模様や、細かい粒状のものが代表的)を押すことで、表情や陰影を付け、魅力的な味のある革素材とする技法です。
型押しの多くは、キップレザーなどの成牛の革の価値を高めるために行われます。しかしワープロラックスカーフは、スイスの牧場でのびのび育った素性の確かな仔牛の皮からつくられる世界最高級のカーフレザーに、あえて精緻な型押しを施すことで、柔らかな質感を活かしながら、魅力的な表情と質感を現しています。
鉱物起源のクローム剤に天然のタンニンを併用してなめされた、双方のいいとこ取りの良質な革素材です。鮮やかな発色は褪せにくく長く留まり、柔らかでコシのある触感をそのままに活かします。表面は水気や小傷にも強く強靱です。脂気の抜け方も緩やかでなので、経年による乾燥や破断なども簡単には起こりません。
欧州の著名なメゾンでも採用されている高級素材で、良い特性を数多く備えています。 この革で作る製品はどうしても高価になってしまいますが、お値段以上に価値のある革素材で、長く変わらずお使いいただける製品に仕上がります。
【関連商品】
滑らかで手に馴染むラウンドファスナー長財布。 P888NL (イタリアンナッパラックス)(カード13枚収納)(小銭付)
柔らかな触感と鮮やかな色彩が魅力。ラウンドファスナー長財布。 P888H (シュランケンカーフ)(カード13枚収納)(小銭付)