「へび皮」、どうしてもそう書きたくなってしまいます。
皮革製品の業界では、加工前の状態の動物の皮膚のことを「皮」「原皮」といい、なめして繊維を鍛えて素材となったもののことを「革」といいます。だからこのお財布も、本当なら「へび革」と書かねばならないのですが、どうしても違和感があります。
それほど、「へび皮」は、なじみ深い縁起物なのです。
へびは、実は日本だけではなく世界のあちらこちらで、縁起の良い生き物とされています。
例えば、インドではへびはヒンドゥー教の女神サラスヴァティーの化身とされています。これが仏教に転じて弁財天となり、学芸や芸能、豊穣なる実りの神様として信仰されています。また、病院や救急車にも使われている、へびの巻き付いた杖のマークを思い出して下さい。ギリシア神話に登場する名医アスクレピオスの持つ杖の図象です。その杖にはへびが巻き付いていたとされています。
これらは、生物としてのへびの特徴から来ています、まず体長が長いことから「長久」を表し、長期間食べなくても大丈夫なことから「生命力」や「精力」の現れでもあります。脱皮して傷を癒し、新しい身体になることから「成長」「生まれ変わり」や「再生」(転じて「医療」)の象徴とされます。
また、十二支におけるへび「巳」は、植物が種子を宿す状態を意味するものに由来し、「実(巳)になる」という音からも、豊かな恵みと育みを表すとされています。
そういったことから、へびは縁起の良い生き物であり、へび皮は長寿や蓄財、つまり金運の縁起物されているのです。
そのへび皮を使ったお財布です。
薄くきめ細かやかなうろこ模様は美しく、毛付き革のような繊細な手触りです。
かたちはピッチーノの一番人気の
手帳型財布、P131NL と同型で、内側はイタリアンナッパラックスレザーでインテリアを構成し、多機能で使い易いつくりになっています。
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