どんな人におすすめ?手帳型財布のススメ

手帳型財布(品番:P131型)のラインナップが、素材違いでぜんぶで3型になりました。
デザインや内装のインテリアは同じなので、どれを買ったらいいか迷います、というご相談をいただきます。そこで、それぞれどんな特徴があるかを、簡単にまとめてみました。ご参考になれば幸いです。

最初にまとめておくと、

・イタリアンナッパラックスレザーは「変わるもの」

・ワープロラックスカーフは「変わらないもの」

・へび革は「縁起物」

です。

1)色がいろいろ。人生いろいろ。ともに歩み育てていく楽しみを味わえる革らしい革。
イタリアンナッパラックスレザー製(P131NL)

イタリアンナッパラックスレザーは「かわるもの」で、以下の特徴があります。

・色変化や油分など、経年変化が顕著に現れること

・小傷がつきやすいけれども、撫でてやると目立たなくなること

・カラーバリエーションが豊富なこと

イタリアンナッパラックスは、イタリアのトスカーナ地方にあるバタラッシィ・カルロ社というタンナーが、植物由来の天然のタンニンをつかった伝統的な技法でなめしている革です。
いかにも「革らしい革」で、表面の模様やシボの表れ方も少しずつ異なり、とてもナチュラルな手ざわり。人の手の脂や水気、紫外線などに反応しやすく、色が変化していきます。

人間の肌と同じく年を経ると、脂気が抜けて乾燥していきますので、数年経ったら油分の補給などお手入れをしてあげると、長くお持ちいただけます。手入れに手を掛けるのも、革ものが好きな方にとっては楽しいものです。とはいえ、買いたてのお財布を、いきなりクリームてかてかにしてしまうと、その油分水分によって変色が早まってしまいますので、ご注意下さい

革は有機物であり、繊維のかたまりですが、それを顕著に味わえるのが、この革です。
素揚げの革(なめしの際に薬剤によって皮膜を作って表面を覆うなどの加工がほとんどされていないもの)なので、爪でひっかいたりすると小傷がつきやすいのですが、その分、撫でて繊維の方向を整えてあげるだけで、隠れて目立たなくなります。その傷や色変わりの部分ひとつひとつが、まっさらだった革のアクセントになり、次第に表情がついていくのが楽しめます。

初めて革財布を持つんです、という方には、こちらの素材がおすすめです。革ものを持ち歩く楽しみや、自分だけのものに育てていく喜びを味わうことが出来ます。
お色も豊富です。全13パターンございますので、お好みの色をお使い下さい。

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価格 : 21,600円(税込)

2)長く変わらない使い心地。お手入れいらずの丈夫な革は、忙しい人にぴったり。
ワープロラックスカーフ製(P131WW)

ワープロラックスカーフレザーは、「かわらないもの」です。

・丈夫で傷がつきにくい

・色変化が起こりにくい。次第に艶めいていく

・細かいシボ型の粒だった触感が、次第に滑らかになっていく

といった特徴があります。

ワープロラックスカーフは、ドイツで百五十年の歴史を誇った老舗タンナーの技術を受け継いだ職人たちによる、ワインハイマー(ウェインハイム)社というタンナーの革です。カーフ(仔牛の革)の扱い方に長けていて、このワープロラックスカーフのような細かいシボ感を表現する型押し革でも、カーフの柔らかさを活かした柔らかいものに仕上がります。

クローム剤を主にしたなめしで、表面も丁寧に加工されているので、とても強靱で、傷が付きにくい革です。色変化も起こりにくく、鮮やかな色気が長く続いていきます。使い始めはさらりとした質感ですが、使ううちに手の脂でだんだんと磨かれて艶を増していき、つるつるとした手ざわりになっていきます。美しい光沢も浮かび上がるようになり、風格を増していきます。

素揚げの革とは違って、色が変わっていく、くたびれていくなどの変化があまりみられないので、革らしい革、革の味が好きな人にとっては、つまらないと思われることもあります。ですが裏を返せば、お手入れがほとんどいらずに、長く同じ状態を保ってお使いいただけるということです。お手入れする時間のない忙しい方、長く同じものを使い続けたい方にぴったりです。

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価格 : 35,640円(税込)

3)へび皮で金運アップ!縁起を大事にする方にはこれしかない!
ダイヤモンドパイソン×イタリアンナッパラックスレザー製(P131Snake)

P131NL(イタリアンナッパラックス)をベースに、表革をへび皮にしたもの。

へびの革は、なんといっても「縁起物」です。

・細かいうろこの手ざわりは羽のよう

・白なので、紫外線を受けて次第に黄色みがかかっていく

・金運アップの縁起物として珍重される。

という特徴があります。

細かいうろこ模様は、まるで羽毛のようにさらさらとやわらかく、かさかさとして、得も言われぬ心地よい手ざわりです。

白いものはすべてそうですが、この白へびの皮も、紫外線に反応して次第に黄ばんでいきます。その黄みがかった状態が、また金運を連想させるものになっていきます。

へび、特に白蛇は金運の守り神で、脱皮した皮はお守り代わりに持ち歩く方もいらっしゃいます。そのへびの皮でつくったお財布は、お金が貯まると、とても人気があります。縁起を大事にされる方には、これしかありません!

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価格 : 37,800円(税込)

革の質感はさまざまに異なり、その加工の度合いや稀少具合によって、お値段もまたさまざまです。これが“いい革”です。というのは、究極のところ、おひとりおひとりのお好みによって異なります。
ただし、お財布という製品として見たときには、“しっかりしたもの、長く使えるもの”という価値が加わります。「コスパがいい」「長持ちして元が取れる」なんて言われることもありますが、その長持ちすることの本質は、使い勝手が変わらないということです。
お財布の場合、お札はここ、小銭はここ、クレジットカードはここで、診察券はここ、といったように、皆さんひとりひとり、入れるものや入れ方の習慣が違います。一度使いやすいものに出会って、慣れてしまうと、別のものに持ち替えるのは大変です。前のお財布なら全部入ったのにとか、ストレスを抱えることになります。なのでなるべく変えたくない。布地が破れたり、ほつれたりしてしまっても、だましだまし使い続けてくださったり、お修理をいただいたりします。いよいよとなったら、同じものはないの?とご相談をいただきます。

ピッチーノでは、なるべく長く、変わらずに使っていただけるように、しっかりしたものを作っています。
同じものをお使いいただき続けても飽きの来ないように、カラーバリエーションを増やしてみたり、なるべく長持ちするように、良い特徴の多い強靱な革を使ったバージョンを作ったりと、気に入って下さった方のために、選択肢を少しずつ増やしています。

その結果、同じかたちで素材違い、といったものが多くあり、紛らわしい点もございますが、その時々のお好みに合わせて、ご検討いただければ幸いです。